MBTI診断のINFJ-AやINFJ-Tの「-A」と「-T」は、Identity(アイデンティティ)を表す指標です。
MBTI診断は、4つの指標(外向性/内向性、感覚/直感、思考/感情、判断/知覚)から16のタイプに分類されていましたが、より深く個人の性格を理解するためにアイデンティティが追加されました。
- -A は Assertive(アサーティブ) の略で、日本語では「自己主張型」と訳されます。
- -T は Turbulent(タービュレント) の略で、日本語では「慎重型」と訳されます。
どちらが良い悪いということではなく、それぞれに 強みと弱みがあります。

大事なのは、自分のことを知って、生きやすくすることだよ
アイデンティティを知ることで、以下のことへの理解を深めることができます!
- ストレスへの対処方法
- 感情の起伏の激しさ
- 自己肯定感の高さ
- 周囲からの影響を受けやすさ
- 意思決定の傾向
- モチベーションの源
ちなみにアイデンティティは、生まれ持った気質だけでなく、育った環境や経験からも影響を受けます。
今回はINFJ-AやINFJ-Tの違いについて紹介します!
INFJの基本的な性格
INFJ-AとINFJ-Tは、どちらも誠実で思慮深く、深い人間関係を築きたいと願う理想主義者です。強い倫理観と正義感に基づき、世界をより良い場所にするために貢献したいと考えています。
両タイプとも、物事の本質を見抜く洞察力と共感力が高く、他者の感情やニーズに敏感です。創造性豊かで、独自のビジョンやアイデアを形作り、表現することに喜びを感じます。



基本的な性格は、INFJ-AとINFJ-Tのどちらにも一緒だよ
どちらのタイプも、人間関係において正直さと思いやりを重視し、周囲の人々に良い影響を与えたいと願っています。


INFJ-AとINFJ-Tの違い
INFJ-Aは自信家でストレスに強く、リーダーシップを発揮するタイプ。一方でINFJ-Tは繊細で傷つきやすく、完璧主義で自己批判的な傾向があります。
どちらも他人を思いやる優しい心を持つ点は共通していますが、ストレスへの反応や自己肯定感、周囲の影響を受けやすさなどに違いが見られます。
項目 | INFJ-A | INFJ-T |
---|---|---|
特徴 | 自信があり、積極的。 ストレス耐性が高い。 | 繊細で、感受性が強い。 ストレスを感じやすく、自己批判的。 |
思考 | 論理的で客観的な思考を重視。 問題解決志向。 | 感情や直感を重視。 深く考え込み、複雑な問題にも取り組む。 |
行動 | リーダーシップを発揮し、周囲を引っ張る。 決断力があり、行動力がある。 | 周囲をよく観察し、慎重に行動する。 他者をサポートすることに喜びを感じる。 |
感情表現 | 感情表現は控えめで、冷静。 ポジティブ思考で、楽観的。 | 感情の起伏が激しく、不安や心配を感じやすい。 自己肯定感が低く、他人の評価を気にしやすい。 |
対人関係 | 自分の意見をはっきり伝える。 自立心が強く、一人で行動することも多い。 | 他人の感情に敏感で、共感しやすい。 深い関係を築くことを重視し、相手に尽くす傾向がある。 |
恋愛面 | 積極的にアプローチする。 相手に自分の気持ちを伝える。 | 相手の気持ちを察し、尽くす。 自分の気持ちを伝えるのは苦手。 |
適職 | リーダーシップを発揮する仕事 顧客と接する仕事 創造性を活かせる仕事 | 専門知識を活かせる仕事 サポート業務 裏方的な仕事 |
長所 | 自信があり、決断力がある。 行動力があり、ストレスに強い。 ポジティブ思考。 | 共感力が高く、思いやりがある。 洞察力に優れ、深く物事を考えることができる。 繊細で、優しい。 |
短所 | 自己中心的になりやすい。 他人の意見を聞かないことがある。 | 不安や心配を感じやすい。 自己肯定感が低く、ストレスに弱い。 |
成長方法 | 周囲の意見にも耳を傾け、協調性を意識する。 謙虚さを忘れずに、感謝の気持ちを伝える。 | 自信を持ち、自己肯定感を高める。 自分の意見を伝える練習をする。 |
以下にて、それぞれのアイデンティティについて詳しく解説をいたします。
INFJ-Aの特徴
INFJ-Aは、自信と行動力によって成功を掴みやすいですが、自己中心的になったり、周囲との摩擦を起こす可能性もあります。



理想を胸に、自信に満ちた道を切り開く人って感じかな
揺るぎない自己肯定感と楽観的な視点を持ち、周囲を巻き込みながら理想の実現に向けて突き進んでいきます。
揺るぎない自信に溢れている
INFJ-Aは、自分の直感と判断力を信じ、迷いなく決断を下すことができます。困難な状況に直面しても、冷静さを失わず、「なんとかなる」という楽観的な思考で、積極的に解決策を探し出します。
高いコミュニケーション能力
INFJ-Aは、複雑な考えや感情を明確に言葉で表現することが得意で、自分のビジョンを周囲に分かりやすく伝え、共感を得ながら、人々をまとめていく力を持っています。
マイペース
INFJ-Aは、一人で過ごす時間を好み、自分のペースで物事を進めることを重視します。 しかし、それは決して孤立主義ではありません。自分の理想を実現するために、積極的に行動を起こし、周囲を巻き込みながら、大きな目標を達成しようとします。
周囲とは程よい距離感で接する
人間関係へのスタンス: INFJ-Aは、深い人間関係を築くことも大切にしつつ、相手に依存したり、過度に干渉することを好みません。対等な立場で、お互いを尊重し合える関係を理想としています。そのため、束縛したり、されたりする恋愛は苦手で、お互いの成長をサポートし合えるパートナーを求めるでしょう。
INFJ-Aは、自信と行動力、そして「なんとかなる」の精神で、様々な分野で成功を収める可能性を秘めています。持ち前のカリスマ性で周囲を魅了し、リーダーとして活躍する人も多いでしょう。
しかし、その一方で、自己中心的になったり、傲慢な態度をとってしまう可能性もあります。周囲の意見に耳を傾け、謙虚さを忘れずにいることが、INFJ-Aがより魅力的な人間として成長するために必要な鍵となるでしょう。
INFJ-Tの特徴
INFJ-Tは、共感力と献身によって周囲から愛される一方で、自己肯定感の低さや不安感に苦しむこともあります。



繊細な心で世界を深く感じとって、理想を追い求める人って感じかな
自分が所属しているコミュニティーや世界をより良い場所にするという強い理想を持ちながらも、傷つきやすく、不安を抱えやすい心の内面を抱えています。
人にやさしく、共感力も高い
INFJ-Tは、まるで他人の心が自分のことのように感じ取れるほどの共感力を持っています。人の痛みや苦しみに敏感で、困っている人がいれば、手を差し伸べずにはいられません。彼らは、優しい言葉や行動で、周囲の人を癒し、励まそうとします。
高い目標を掲げ自分に厳しく接する
INFJ-Tは、完璧主義的な傾向があり、自分に厳しい評価を下しがちです。 常に「もっと良くできるはず」「もっと頑張らなければ」と考え、努力を惜しみません。しかし、その一方で、失敗を恐れ、自己批判に陥りやすいという側面も持ち合わせています。
不安要素を徹底的に考える
物事を深く考え込むINFJ-Tは、様々な可能性を考慮し、あらゆる角度から分析しようとします。 その結果、不安や心配が膨らみ、決断を下すのに時間がかかったり、行動に移すことをためらってしまうことがあります。 特に、人間関係においては、相手の気持ちを過度に気にしてしまい、ストレスを抱えやすい傾向があります。
ひとりで静かに過ごす時間が好き
INFJ-Tは、一人で過ごす時間を好み、自分自身と向き合う時間を大切にします。 読書、音楽鑑賞、自然に触れるなど、静かな環境で心を落ち着かせ、自分自身の考えや感情を整理することで、エネルギーを充電します。
手がけたものに想いを込める
豊かな想像力を持つINFJ-Tは、芸術、音楽、文章などを通して、自分自身を表現することに喜びを感じます。 INFJ-Tがアウトプットした成果物には、繊細な感性や深い洞察が込められています。
INFJ-Tは、繊細で傷つきやすい心の内面を抱えながらも、世界をより良い場所にするために、重要な役割を果たすことができる存在です。
INFJ-Tの深い共感力と優しさ、そして強い理想は、周囲の人々に希望を与え、世界をより温かい場所へと変えていく力となるでしょう。
INFJ-AとINFJ-Tの割合
日本人の割合は、INFJ-Aは53.8%、INFJ-Tは46.2%とややINFJ-Aが多い傾向にあります。ちなみに、A(自己主張型)とT(慎重型)のMBTI全体の割合は、Aが40.5%、Tが59.5%であるため、全体の傾向とやや違いがあります。
タイプ | INFJ | 全体 |
---|---|---|
-A | 53.8% | 40.5% |
-T | 46.2% | 59.5% |
また、アイデンティティは神経症傾向(起こりやすい、鬱になりやすいなど)と関連付けられており、INFJは、一般的に神経症傾向がやや高めのタイプであるため-T(慎重型)に分類される傾向がありますが、日本はINFJ-Aが多い特殊な結果となっています。urbulentに分類される人が多いという推測も可能です。
まとめ
INFJは、理想主義と強い共感力を持つ希少な性格タイプですが、MBTI診断では、さらにINFJ-AとINFJ-Tに分類されます。
INFJ-Aは自信家でストレスに強く、リーダーシップを発揮する行動派。一方、INFJ-Tは繊細で傷つきやすく、完璧主義で自己批判的な傾向を持つ慎重派です。
どちらも他人を思いやる優しい心は共通していますが、Aは楽観的で決断力があり、周囲を巻き込む力に長けています。Tは共感力が強く、深く物事を考え、相手に尽くす傾向があります。
どちらが良い悪いではなく、それぞれの特性を理解し、強みを活かすことが大切です!