MBTI診断のENTP(討論者)って、時々「この人、頭おかしいんじゃないの?」って思わせるような言動をすること、ありませんか?
議論好きで頭の回転が速いENTPですが、その独特な思考回路や行動パターンは、時に周囲の人を困惑させてしまうことがあります。
例えば…
- 常に議論を求める
- 無鉄砲な行動を取ることがある
- 思いつきで大胆な計画を立てる
- 常識にとらわれない思考
- 空想にふけることが多い
- 権威に挑戦する姿勢
- 非常に速い思考スピード
- 独特のユーモアセンス
…などなど。
「なんでそんなこと言うの?」「空気読めないの?」と、あなたはイライラしたり、不信感を抱いたりしてしまうかもしれません。
今回は、ENTPが「頭おかしい」と思われてしまう、その不可解な言動の真意に迫ります。
この記事で紹介するおかしな言動は、ENTP-A型(ポジティブな行動型)とENTP-T型(ネガティブな理論型)で考え方と行動が異なるため、すべてのENTPに該当するわけではありません。ENTPの独特な感性や考え方が極端に働いたり、ストレスの限界を超えるとみられる言動です。
相手を徹底的に追い詰める
ENTPが議論で相手を徹底的に追い詰めるのは、相手を言い負かしたいわけではなく、より「完璧な答え」に近づきたいという純粋な探求心からです。
そのため、議論の中で相手の論理の穴を見つけると、容赦なくそれを指摘し、徹底的に議論を深めようとします。
例えば、あなたが「再生可能エネルギーの普及は重要だ」と主張したとします。ENTPは、「本当に再生可能エネルギーだけで十分な電力が供給できるのか?」「環境負荷やコストの問題はどう解決するのか?」と、次々と鋭い質問を投げかけてくるでしょう。
これは、ENTPがあなたを攻撃したいのではなく、あなたの主張を多角的に検証し、より確実な結論を導き出そうとしている証拠なのです。
ルールを破ってトラブルを起こす
ENTPがルールを破ってトラブルを起こすのは、単に反抗したいわけではなく、より効率的で合理的な方法を追求するあまり、既存のルールに縛られることを嫌うからです。
もし、ENTPが現状のルールに非効率性や矛盾を感じると、ためらうことなく独自のルールを作り、それに従って行動しようとします。
例えば、会社で「稟議書の承認には必ず部長印が必要」というルールがあったとします。ENTPは、このルールが時間の無駄だと感じると、部調印をもらう前に稟議内容を進めることがあります。
これは、ENTPがルールを軽視しているわけではなく、何事も効率的な方法で進めたいという思いからくる行動なのです。
約束を平気でドタキャンする
ENTPが約束を平気でドタキャンするのは、あなたを軽視しているからではなく、ENTPの興味関心が常に変化し、その瞬間で一番魅力的なものに突き動かされるからです。
そのため、約束していたことよりも魅力的なアイデアやチャンスが目の前に現れると、そちらを優先してしまうことがあるのです。
例えば、小学校の時に引っ越しをした友人が10年ぶりに来るというので久しぶりにみんなで集まる約束をしたにもかかわらず、彼氏に会うという理由でドタキャン。
このような行動は、あなたを傷つけ、不信感を与えるかもしれません。「自己中心的だ」「約束を守れない人だ」と感じるのも当然です。
しかし、それはENTPなりの「情熱の赴くままに行動する」という性質であり、悪意があってのことではないのです。
突然、姿を消して連絡が取れなくなる
ENTPが突然姿を消して連絡が取れなくなるのは、あなたとの関係を断ちたいわけではなく、複雑に絡み合った思考を整理し、新たなアイデアを生み出すために、一人になる時間が必要だからです。
ENTPは、この情報過多の状態から抜け出し、冷静に思考を整理するために、外部からの刺激を遮断し、自分だけの世界に閉じこもる必要があるのです。
例えば、公私ともに調子の悪いENTPと連絡を取りたいのに、電話もメールも無視され、数日間音信不通になったとします。その間、ENTPは家に引きこもって、考えをまとめたり、読書をしたりします。そして、十分に思考を整理し、気持ちに折り合いがつくと何事もなかったかのようにあなたの前に現れます。
このような行動は、あなたを不安にさせ、「無視されている」「大切にされていない」と感じさせるかもしれません。しかし、それはENTPなりの「創造的なプロセス」であり、あなたを避けているわけではないのです。
皮肉まじりのジョークで相手を傷つける
ENTPが皮肉まじりのジョークで相手を傷つけるのは、悪意があってのことではなく、ENTPのユーモアセンスが独特で、時に言葉の鋭さが制御できないためです。
しかし、ENTPのユーモアは時に皮肉やブラックジョークを含み、相手によっては不快感や傷つきを与えてしまうことがあるのです。
例えば、あなたが新しいヘアスタイルにしたとします。ENTPは、「その髪型、なかなか斬新だね。鳥の巣みたいで面白い!」と、悪気なく言ってのけるかもしれません。ENTPにとっては、単なるユーモラスな表現のつもりでも、あなたにとっては心無い言葉に聞こえてしまうでしょう。
このような言動に、あなたは「性格が悪い」「わざと傷つけようとしている」と感じるかもしれません。しかし、それはENTPなりの「コミュニケーションの手段」であり、意地悪をしたいわけではないのです。
考えていることが分からず冷たい印象
ENTPが人の気持ちに共感せず冷たい印象を与えるのは、ENTPが感情よりも論理を優先する思考回路を持つためです。決して、あなたの気持ちを理解しようとしない、冷酷な人間というわけではありません。
そのため、感情的な表現や共感よりも、論理的な説明や解決策を提示しようとすることが多いのです。
例えば、あなたが失恋の辛さをENTPに打ち明けたとします。彼は、あなたの気持ちを慰める言葉をかける代わりに、「次の恋を見つければいいじゃないか」「失恋は人生の学びだ」といった論理的なアドバイスをしてくるかもしれません。
ENTPの表情はあまり変わらず、あなたは「冷たい」「私の気持ちわかってくれない」と感じるでしょう。しかし、それはENTPに、あなたの状況を分析し、最善の解決策を提示しようとした結果なのです。
ENTPは、感情表現が苦手なだけで、心の中ではあなたに共感していることもあります。ENTPの不器用な優しさに気づくことができれば、誤解も解けるかもしれません。
常に完璧主義で他人にも厳しい
ENTPが常に完璧主義で他人にも厳しいのは、ENTPが「より良いもの」を追求するあまり、妥協を許さない傾向があるからです。決して、あなたを困らせたい、支配したいと思っているわけではありません。
そのため、自分自身にも他人にも高い基準を設定し、その基準に満たないものに対しては、容赦なく批判してしまうことがあるのです。
例えば、あなたがENTPと一緒に仕事をしているとします。彼は、あなたの提出した資料に小さなミスを見つけると、「なぜこんな簡単なミスをするんだ?」「もっと集中して仕事しろ!」と、厳しい言葉を浴びせるかもしれません。
ENTPの厳しい指摘に、あなたは「完璧主義すぎる」「一緒に仕事しづらい」と感じるでしょう。しかし、それはENTPなりに、あなたにもっと成長してほしい、より良い仕事をしてほしいという期待の表れなのです。
自分の能力を過大評価している
ENTPが自分の能力を過大評価しているように見えるのは、ENTPが持つ「可能性への強い信念」と、失敗を恐れない「楽観的な性格」が影響しているからです。決して、傲慢で他人を下に見ているわけではありません。
そのため、新しい挑戦に立ち向かう際、「自分はきっとできる」「必ず成功させる」という強い自信を持つのです。
例えば、ENTPは、経験がないにも関わらず、「このプロジェクトは俺がリーダーになれば必ず成功する!」と断言したり、困難な課題に対しても、「楽勝だ!俺ならすぐに解決できる」と豪語したりするかもしれません。
このような言動は、あなたには「自信過剰」「現実が見えていない」と映り、不信感を抱かせるかもしれません。
しかし、それはENTPなりの「自己肯定感」の表れであり、周りの人を鼓舞し、プロジェクトを成功に導こうとする意欲の表れでもあるのです。
まとめ
ENTPの言動に、あなたは「頭おかしい」「自己中心的」「冷たい」と感じ、怒りや不信感を抱いているかもしれません。ENTPの突拍子もない発想や、ルール無視、ドタキャン、そして感情表現の乏しさに、困惑することもあるでしょう。
しかし、それはENTPなりの「世界の見方」「思考回路」「コミュニケーション方法」なのです。
ENTPを「理解できない人」と決めつけるのではなく、その裏にある「知的好奇心」「探求心」「可能性への信念」を理解しようと努めてみてください。
ENTPは、決して悪意のある人ではありません。ユニークな才能を認め、共に歩むことで、新しい世界が見えてくるかもしれません。