同士の相性:悪い
一見共通点も多いENTJとINFJですが相性が「悪い」です。
本記事では、ENTJとINFJが接することでどのような「良い面」と「悪い面」が現れるのか、そして「恋人」「夫婦」「友達」それぞれの関係性における相性について紹介します!
性格の違い
ENTJとINFJはどちらも直観的で洞察力に富んだタイプですが、意思決定や世界との関わり方において重要な違いがあります。これらの違いは、彼らが持つ認知機能の優先順位に起因しています。
| 心理機能 | ENTJ | INFJ | 違いの要素 | 
|---|---|---|---|
| 主機能 | 外向的思考 (Te) | 内向的直観 (Ni) | ENTJは客観的な論理と効率性を重視するのに対し、INFJは主観的な洞察と将来へのビジョンを重視します。 | 
| 補助機能 | 内向的直観 (Ni) | 外向的感情 (Fe) | ENTJは長期的な戦略とビジョンを重視する一方、INFJは他者への共感と調和を重視します。 | 
| 第3機能 | 外向的感覚 (Se) | 内向的思考 (Ti) | ENTJは現実的で行動派ですが、INFJは分析的で論理的な思考を深めます。 | 
| 劣等機能 | 内向的感情 (Fi) | 外向的感覚 (Se) | ENTJは個人的な価値観や感情を表現するのが苦手ですが、INFJは外界の刺激や衝動的な行動に苦労することがあります。 | 
ENTJは、明確な目標を設定し、戦略的に計画を実行することに長けています。一方、INFJは、人間関係を重視し、他者を深く理解し共感することに優れています。これらの違いは、彼らのキャリアパスや人間関係の築き方にも影響を与えます。
良い面
ENTJとINFJは、一見相性が悪いように見えますが、互いの心理機能を補完し合うことでプラスに働く場面も存在します。
相互のビジョンを理解し、協力し合える
ENTJは外向的思考 (Te) を主機能とし、客観的な論理と効率性を重視して目標達成を目指します。一方、INFJは内向的直観 (Ni) を主機能とし、主観的な洞察と将来へのビジョンを重視します。
一見異なる思考回路を持つ両者ですが、INFJが持つ長期的なビジョンをENTJが理解し、その実現に向けて協力することで、大きな成果を生み出す可能性があります。
例えば、社会貢献を目指すプロジェクトにおいて、INFJがそのプロジェクトの将来像や意義を深く洞察し、ENTJがそのビジョンを実現するための具体的な計画と戦略を立案することで、強力なタッグとなるでしょう。
相互の弱点を補完し合える
ENTJは内向的感情 (Fi) が劣等機能であるため、個人的な価値観や感情を表現するのが苦手です。一方、INFJは外向的感覚 (Se) が劣等機能であるため、外界の刺激や衝動的な行動に苦労することがあります。
しかし、ENTJはINFJの感情に配慮し、共感的な態度を示すことで、INFJの心の安定をサポートすることができます。また、INFJはENTJの現実的な視点や行動力を参考に、衝動性を抑え、より計画的に行動できるようになる可能性があります。
新しい視点やアイデアを提供し合える
ENTJは外向的感覚 (Se) を第3機能として持ち、現実的で行動派である一方、INFJは内向的思考 (Ti) を第3機能として持ち、分析的で論理的な思考を深めます。
この違いにより、ENTJはINFJに新しい経験や刺激を提供し、INFJはENTJに深く分析された洞察やアイデアを提供することで、互いに視野を広げ、成長を促すことができます。
例えば、新規事業のアイデア出しにおいて、ENTJが市場の現状やトレンドを捉え、INFJがその背後にある潜在的なニーズや課題を分析することで、革新的なアイデアが生まれる可能性があります。
悪い面
ENTJとINFJは、いくつかの心理機能の相違により、関係がマイナスに働く可能性があります。
ENTJとINFJは、互いに魅力的な面を持ちながらも、心理機能の相違から、誤解、衝突、すれ違いが生じやすい関係性と言えます。しかし、互いの違いを理解し、尊重することで、困難を乗り越え、より良い関係を築ける可能性もあります。
相互理解の難しさ
ENTJの主機能である外向的思考 (Te) は、客観的な論理と効率性を重視します。一方、INFJの主機能である内向的直観 (Ni) は、主観的な洞察と将来へのビジョンを重視します。この思考様式の根本的な違いから、互いに相手の考え方や行動を理解することが難しく、誤解や摩擦が生じやすいです。
例えば、問題解決において、ENTJは論理的な結論を優先する一方、INFJは人の感情や状況全体を考慮した解決策を求めるため、対立する可能性があります。
コミュニケーションの行き違い
ENTJは率直で直接的なコミュニケーションを好みますが、INFJは繊細で間接的な表現を好みます。このコミュニケーションスタイルの違いから、ENTJはINFJの発言を曖昧だと感じ、INFJはENTJの発言を攻撃的だと感じる可能性があります。
例えば、意見の相違が生じた際、ENTJは率直に批判を伝えることで相手を傷つけてしまい、INFJは本音を隠して曖昧な態度を取ることでENTJを苛立たせてしまう可能性があります。
感情表現の違いによる衝突
ENTJは内向的感情 (Fi) が劣等機能であるため、感情表現が苦手で、感情的な問題を論理的に解決しようとします。一方、INFJは外向的感情 (Fe) を補助機能として持ち、他者の感情に敏感で、共感性を重視します。
この違いから、感情的な問題が生じた際に、ENTJはINFJの感情を理解できず、冷淡な態度を取ってしまう可能性があります。逆にINFJは、ENTJの率直な発言や感情の欠如に傷つき、失望してしまう可能性があります。
価値観の相違によるすれ違い
ENTJは現実的で、成果や効率性を重視しますが、INFJは理想主義的で、人の成長や社会貢献を重視します。この価値観の違いから、目標設定や人生の選択において意見が対立し、互いに不満を抱く可能性があります。例えば、キャリアプランにおいて、ENTJは高収入や社会的地位を重視する一方、INFJは仕事を通して社会に貢献できるか、人の役に立てるかを重視するため、目指す方向性が大きく異なる可能性があります。
恋人としての相性
ENTJとINFJは恋人として、いくつかの心理機能の相違から困難に直面する可能性があります。
ENTJとINFJの恋愛関係は、互いに努力を怠らなければ、刺激的で魅力的な関係になりえます。しかし、心理機能の違いから生じる課題を乗り越えるためには、互いのコミュニケーションスタイルや愛情表現、価値観の違いを理解し、尊重することが不可欠です。
愛情表現の食い違いによる不満
ENTJは内向的感情 (Fi) が劣等機能のため、愛情表現がストレートで、行動や言葉で愛情を示す傾向があります。一方でINFJは、外向的感情 (Fe) を補助機能として持ち、言葉や態度で繊細に愛情を表現することを好みます。
この違いから、INFJはENTJの愛情表現を冷淡で事務的に感じ、ENTJはINFJの愛情表現を理解しづらく、不満を感じてしまう可能性があります。例えば、記念日や誕生日などのイベントで、ENTJがプレゼントを用意するだけで満足する一方で、INFJは心のこもったメッセージや特別な演出を期待するため、互いに物足りなさを感じてしまうでしょう。
コミュニケーション不足による誤解の蓄積
ENTJは外向的思考 (Te) が主機能であるため、コミュニケーションにおいても論理的で直接的な表現を好みます。一方INFJは、内向的直観 (Ni) が主機能であるため、比喩や抽象的な表現を用いることが多く、本音を直接的に伝えることを苦手とします。
この違いから、ENTJはINFJの意図を汲み取れず、INFJはENTJの言葉の裏にある真意を理解できないまま誤解を深めてしまう可能性があります。例えば、将来について話し合う際に、ENTJが具体的な計画や目標を提示するのに対し、INFJは抽象的なビジョンや感情を表現するため、互いに求めているものが異なり、すれ違いが生じてしまうでしょう。
支配と依存の関係に陥る可能性
ENTJはリーダーシップが強く、周囲を引っ張っていくことを得意とします。一方INFJは、他者の感情に敏感で、調和を重視する傾向があります。この組み合わせは、一見するとバランスが取れているように見えますが、恋愛関係においては、ENTJが主導権を握りすぎ、INFJがそれに依存してしまうというアンバランスな関係に陥りやすいです。
ENTJはINFJの献身的なサポートに甘え、INFJはENTJの決断に任せきりになってしまうことで、互いの成長を阻害し、関係が破綻してしまう可能性があります。
異なる価値観によるすれ違い
ENTJは現実主義で、成果や効率性を重視する傾向があります。一方INFJは、理想主義で、人間関係や社会貢献を重視します。この価値観の違いは、ライフスタイルや将来設計において大きな溝を生み、衝突を招く可能性があります。
例えば、休日の過ごし方一つとっても、ENTJはアクティブに活動したり、自己啓発に時間を費やしたいと考える一方で、INFJは静かに過ごしたり、親しい人と心の交流を深めたいと考えるため、互いに理解し合うことが難しいでしょう。
夫婦としての相性
ENTJとINFJは結婚生活において、いくつかの心理機能の相違から困難な状況に陥りやすいと言えるでしょう。
ENTJとINFJの結婚生活は、互いに努力し、歩み寄ることで、豊かな経験と成長をもたらす可能性を秘めています。しかし、結婚生活における様々な場面で、心理機能の違いから生じる課題に直面する可能性が高いことも事実です。結婚生活を成功させるためには、互いの考え方や感じ方の違いを理解し、尊重することが不可欠と言えるでしょう。
家事・育児に対する考え方と役割分担の不一致
ENTJは外向的思考 (Te) を主機能とするため、家事や育児においても効率性と合理性を重視します。明確なルールや計画を立て、タスクを迅速にこなそうとするでしょう。一方、INFJは内向的感情 (Fi) を主機能とするため、家庭内の雰囲気や家族一人一人の感情を重視し、温かく愛情深い環境を作りたいと考えます。
この価値観の違いから、家事や育児の分担や方法において衝突が生じやすくなります。例えば、ENTJは家事を分担リスト化し、効率的にこなすことを提案する一方で、INFJは家族が共に協力し、温かい雰囲気の中で家事を行うことを望むかもしれません。
また、育児においても、ENTJは子どもの自立を促すために規律や目標設定を重視する一方で、INFJは子どもの感情を理解し、共感に基づいたコミュニケーションを大切にするため、意見が対立する可能性があります。
仕事と家庭のバランスにおける葛藤
ENTJは外向的思考 (Te) の影響で、仕事においても高い目標を設定し、リーダーシップを発揮して成功を目指す傾向があります。仕事への情熱が強く、多大な時間とエネルギーを仕事に注ぎ込むことも厭わないでしょう。一方、INFJは内向的直観 (Ni) を主機能とするため、仕事においても自分の価値観やビジョンと一致する仕事を選び、深く関与しようとします。
しかし、結婚生活においては、仕事と家庭のバランスをどのように取るかが重要な課題となります。ENTJは仕事中心の生活になりやすく、家族との時間を犠牲にしてしまう可能性があります。INFJは、家族との時間を大切にしたいと考える一方で、ENTJの仕事への情熱を理解し、サポートしたいという気持ちも持ち合わせています。
この相反する思いから、INFJは葛藤を抱え、不満を募らせてしまう可能性があります。
経済観念と金銭管理における対立
ENTJは現実的で、経済的な安定を重視する傾向があります。計画的に貯蓄し、投資などを通して資産を増やすことに関心を持ち、無駄な支出を嫌うでしょう。一方、INFJは内向的感情 (Fi) の影響で、お金よりも人や経験を重視する傾向があります。経済的な豊かさよりも、精神的な豊かさや社会貢献を重視するため、お金に対する執着はあまり強くないでしょう。
この違いから、夫婦間で金銭管理や経済的な目標設定において対立が生じる可能性があります。ENTJは将来を見据えた計画的な貯蓄を提案する一方で、INFJは今を楽しむための旅行や趣味への支出を優先したいと考えるかもしれません。
性生活に対する考え方とニーズの不一致
ENTJは外向的感覚 (Se) を第3機能として持ち、感覚的な刺激や新しい経験を求める傾向があります。性生活においても、情熱的で積極的であり、パートナーをリードしたいと考えるでしょう。一方、INFJは内向的直観 (Ni) を主機能とするため、性的な行為自体よりも、精神的な繋がりや深い愛情表現を求めます。
この違いから、夫婦間の性生活において、温度差が生じる可能性があります。ENTJはINFJの繊細な感情やニーズを理解できず、一方的な行動を取ってしまうかもしれません。INFJは、ENTJの情熱的なアプローチに戸惑いを感じ、心の距離を感じてしまう可能性があります。
友達としての相性
ENTJとINFJは、友達としての関係性においても、いくつかの心理機能の相違から困難が生じる可能性があります。
ENTJとINFJは、友達として共通の趣味や価値観を持つ場合もあるでしょう。しかし、心理機能の違いから生じるコミュニケーションや行動パターンの違いを理解し、尊重し合う努力をしなければ、誤解や摩擦が生じ、良好な関係を築くことは難しいでしょう。
遊びや飲み会への参加に対する温度差
ENTJは外向的 (E) で、社交的な場を好み、多くの人と交流することを楽しみます。飲み会やパーティーなど、大人数で賑やかに過ごすことを好むでしょう。一方INFJは内向的 (I) で、一対一での深い交流を好み、少人数で落ち着いた時間を過ごすことを好みます。
この違いから、遊びや飲み会への誘いに対する反応が異なり、お互いに不満を感じてしまう可能性があります。例えば、ENTJが大人数の飲み会に誘っても、INFJは気疲れしてしまうため、あまり乗り気ではないかもしれません。逆に、INFJが静かなカフェでゆっくり話そうと誘っても、ENTJは物足りなさを感じてしまう可能性があります。
旅行の計画や過ごし方に対する価値観のずれ
ENTJは外向的感覚 (Se) を第3機能として持ち、新しい経験や刺激を求めます。旅行においても、アクティブに観光地を巡ったり、様々なアクティビティに挑戦したりすることを楽しむでしょう。計画を立て、効率的に時間を使い、多くの場所を訪れたいと考えるかもしれません。一方、INFJは内向的直観 (Ni) を主機能とし、旅行先での深い体験や内省を重視します。
そのため、旅行の計画や過ごし方において、意見が対立する可能性があります。例えば、ENTJが詰め込んだスケジュールを提案すると、INFJは疲れてしまい、ゆっくりと過ごしたいと感じてしまうかもしれません。
嬉しい時や悲しい時の相談内容と共感の仕方の違い
ENTJは外向的思考 (Te) が優勢であるため、問題解決に焦点を当て、論理的なアドバイスをする傾向があります。感情的な共感はあまり得意ではなく、具体的な解決策を提示することで相手を助けようとします。INFJは外向的感情 (Fe) を補助機能として持ち、相手の感情に寄り添い、共感することを重視します。
嬉しい時や悲しい時に相談を持ちかけても、ENTJはINFJが求める共感を得られないと感じ、INFJはENTJのアドバイスを冷淡に感じてしまう可能性があります。
LINEでのやり取りにおける返信速度と内容に対する感じ方の違い
ENTJは、コミュニケーションにおいても効率性を重視し、簡潔なメッセージを迅速に返信する傾向があります。用件を端的に伝え、無駄なやり取りを避けることを好みます。一方、INFJは、LINEのメッセージにも感情や気持ちを込めて、丁寧に返信する傾向があります。
この違いから、ENTJはINFJの返信が遅いと感じたり、内容が回りくどいと感じてしまうかもしれません。INFJは、ENTJのメッセージが事務的すぎると感じたり、冷たいと感じてしまうかもしれません。
まとめ
ENTJとINFJは、一見魅力的に映るものの、心理機能の違いから様々な場面で相性が悪いことが分かります。
INFJは温かい家庭を求める一方、ENTJは効率性を重視するため、家事や育児の分担で衝突が生じやすいでしょう。仕事への価値観の違いから、ENTJは仕事中心になりやすく、INFJは葛藤を抱える可能性があります。
また、金銭感覚や性生活に対する考え方の違いも、関係を悪化させる要因となり得ます。友人関係においても、社交性や旅行の計画、感情表現の差から、すれ違いが生じやすいでしょう。
LINEでのやり取りにおいても、返信速度や内容の感じ方の違いが、溝を深めてしまう可能性があります。